小学校教師・海江田みずき(
和久井映見 )のもとに、大好きだった祖母・君代(
南美江 )の急死の知らせが届いた。みずきは君代の遺品の中から植物の種と、何枚ものはがきを見つける。差出人の名はすべて「ちづこ」で、鹿児島の開聞という場所から送られたものだった。君代の過去に興味を持ったみずきは開聞へ向かう。偶然、君代の葬儀に来ていた前園建男(
武田鉄矢 )と出会ったみずきは、彼の経営する旅館「むつみ荘」へ招かれる。そこには、はがきの送り主である建男の妻・千鶴子(
浅丘ルリ子 )がいた。みずきから、君代の遺品と小さな箱を渡された千鶴子は、箱の中身が君代の遺骨と知り泣き崩れる。みずきが、君代と千鶴子の関係について尋ねると、建男はある古い物語について語り始めた…。