陸軍少尉・小野田寛郎(
中村獅童 )は太平洋戦争終結後も終戦を知らないまま、部下の島田伍長(
柳葉敏郎 )と小塚一等兵(
西島秀俊 )と共にフィリピン・ルバング島のジャングルの中でゲリラ戦を戦い続けてきた。やがて、部下二人は祖国への思いを果たせぬまま亡くなり、小野田は一人残されるが、本国からの救出隊が出向いてきても、帰還命令の書式が違うため、敵の陽動作戦だと思い帰還命令には従わない。しかし、日本から小野田を探しに来た冒険家・鈴木紀夫(
堺雅人 )と遭遇したことがきっかけで、1974年3月、小野田はルバング島での諜報活動を終え、終戦から30年を経て祖国に帰還する。